おいしい紅茶のいれ方とは、 「良い水を完全に沸騰させた時点の熱湯をポットに注ぎ、
フタをしてその茶葉に適した時間蒸らす」 これが原則です

あとその茶葉の種類によって茶葉の量やお湯の量、蒸らす時間を調整してやる
これで簡単においしい紅茶をいれることができるんですね
                           
                         「紅茶の本」の中の堀江氏の言葉です

 
紅茶の淹れ方は、国により、飲み方により(人により)それぞれ違いはありますが、
ほとんどが昔から淹茶法(ダシチャホウ)で淹れらています

◆淹茶法(brewing method)◆
 

ティーポット(急須)やティーサーバーを使って茶の成分を強制せず
自然に抽出するもっとも基本的な方法です。

ファイブ・ゴールデン・ルール(紅茶の淹れ方の秘訣5カ条)というのがあります

1.新鮮な良質の茶葉を
2.量は少し多めに使って、そして
3.新鮮な水を
4.完全に沸騰させて、沸騰したてを注ぎ
5.ポットで必要な時間蒸らす


ちょっとしたことで、おいしい紅茶が淹れれるんですよ♪

1.新鮮な良質な茶葉を  2.少し多めの量を
 
1.茶葉にもおいしい期限があります大量に買って何年も飲まずにいると、
 やはり味が劣化しますので、お家で飲む量を考えて購入して下さいね

 茶葉の保存も密封できて、直射日光のを避け、光を遮断できる入れ物(茶筒・キャディー缶)に
 いれて保管してください。そして出来るだけ早く飲んでくさいね

2.茶葉の量はお茶の種類・形状などによって量(グラム)が違ってきます

茶葉の形状
茶葉の量〈1杯分)

 ・BOPF
  (ブロークン・オレンンジペコ・ファニングス)
 ・CTC (シーティーシー)
 ・D (ダスト)
 
・ティーバッグ

約2g
 ・BOP
  (ブロークン・オレンンジペコ)
約3g
 ・OP
  (オレンジペコ)
約5g

★ご飯も沢山炊くと美味しいように紅茶も多めに淹れると美味しいです

★美味しい紅茶を淹れるために、下の表を目安にしてくださいね

葉の形状
茶葉の量〈1人分)
*2杯分入れましょう*
茶葉の量〈2人分)
*4杯分入れましょう*
 ・BOPF
 ・CTC
 ・D
約4g〜7g
約8g〜14g
 ・BOP
約6g〜7g
約12g〜14g
 ・OP
約10g
約20g

 *人数分プラス ”ポットのための1杯分”(one for the pot)と言われていますが、
   それはイギリスの水が「硬水」なので茶葉の成分を抽出しにくいため、多めに茶葉を入れる
   習慣から言われているのだそうです

   日本の水は「軟水」で、紅茶を淹れるのに大変適していますので、”ポットのための1杯分”は
   必要ありません。 目安どおり入れてくださいね

3.新鮮な水を  4.完全に沸騰させて、 沸騰したてを注ぎ

3. 紅茶を淹れるのに使う水はくみたての水道水です
   水道の蛇口から新鮮な水を入れて沸かして下さい

  水に関して「軟水」・「硬水」と言われますが、紅茶の味や香り、水色を引き出すのは
  「軟水」の方です。
   日本の水は「軟水」ですので、水道水で良いのです

  *蛇足ですがこの前TVで大阪の水は水道水としては世界1だとか!
   それを浄水器に通すなんてもったいないですよ。(大阪限定話しでした)
 
4. ”Bring your teapot to the kettle.Not bring to the pot”
  「ポットをヤカンの方へ持っていけ  ヤカンをポットの方へ持って行くな」

  イギリスでよく言われる言葉があるそうです
 
 

沸騰した湯をヤカンでテーブルのポットに持っていくと、
その間に温度が下がりますよね

ポットをヤカンの方へ持って行くと、沸騰したての熱湯を
注ぐ事が出来ます

茶摩のキッチンでもちゃんとポットをヤカンに持っていって
熱湯を注げるようにしてますよ・・・


◆お湯・お水について◆

 沸騰したてのお湯  茶葉をよく回転(ジャンピング)させます
 この回転が紅茶の成分を抽出し、美味しくさせます
 沸かし過ぎのお湯  沸かし過ぎのお湯は酸欠状態になっていますので、
 茶葉が回転せずに沈んでしまい、せっかくの香りが
 出なくなります
 ぬるいお湯  沸騰していないぬるいお湯を注ぐと茶葉は浮いてしまい
 せっかくの紅茶の成分が抽出できません
 二度沸かしのお湯  一度沸騰したお湯をまた沸かすと変質してしまい、
 酸素空気が抜けてしまっているので、回転が起こりにくく、
 香りが出ず、水色も黒ずみます
 魔法瓶のお湯  魔法瓶のお湯は最悪です
 温度が低すぎ、お湯も古くなっているので、美味しい
 紅茶は淹れれません
 汲み置きの水  汲みおいた水は二度沸かしのお湯と同じで、酸素が
 抜けているので、回転が起こりにくく、香りが出ず、
 水色も黒ずみます
 ミネラルウォーター  本来マグネシウム・カルシウムを多く含む「硬水」ですので
 紅茶には適しません
 純水・天然水のミネラルウォーターもお勧めできません

◆お湯の量◆

 茶葉の種類や形状によって注いだお湯の吸収の仕方に違いがあり、濃くなってしまったり、
 吸収しすぎてお湯の量が少なくなったりします
 選んだ茶葉・淹れる人数によってお湯を
加減して注いでくださいね

 1人分〈2杯分)として360ccが目安です
 
*私の家族はお茶はたっぷり飲むほうですので、葉を多めに入れ、
  大きなポットにいっぱい淹れています。
 もし紅茶が濃くなったら、お湯を適量注ぐか、ミルクをいれて濃いミルクティーを楽しみます

5.ポットで必要な時間蒸らす
 
5. 紅茶の蒸らす時間(抽出時間)は、茶葉の種類や形状によって違ってきます

  茶葉が十分に開き、ポットの底に沈んだ頃合がGOODです


茶葉の形状
茶葉の量〈1人分)
 ・BOPF
  (ブロークン・オレンンジペコ・ファニングス)
 ・CTC (シーティーシー)
 ・D (ダスト)
 
・ティーバッグ
約2分
 ・BOP
  (ブロークン・オレンンジペコ)
約3分
 ・OP
  (オレンジペコ)
約5分

*蒸らしすぎても紅茶の味は変わりません。
  濃くなったら熱湯をいれて、好みの濃いさに調節すればOKです!

    ◆簡単早見表◆ 
ムジカティー・茶摩が推奨する標準的な紅茶の使用量

1人分
(1〜2杯分)

2人分
(2〜4杯分)
3人分
(3〜6杯分)
蒸らす時間
(抽出時間)
 ・BOPF
 (ブロークン・オレンンジペコ・ファニングス)
 ・CTC (シーティーシー)
 ・D (ダスト)
4g
8g
12g
2〜3分
 ・BOP
  (ブロークン・オレンンジペコ)
6g
12g
18g
3分
 ・OP
  (オレンジペコ)
10g
20g
30g
5分
お湯の量
(沸騰直後の熱湯)
360cc
720cc
1080cc
 
  ◆1人分はティーカップ2杯以上でで淹れてくださいね
  ◆紅茶は嗜好品ですので、 茶葉の量・抽出時間はお好みに合わせて加減してくだい

  ではご一緒に美味しいお茶を淹れてみましょうね!

*用意する道具は「紅茶の道具」を見てください

◆ポットでの淹れ方◆

 1.まず水道の蛇口から新鮮な水道水を入れて
  沸騰するまで沸かしてください


  *本日の茶葉とカップは選んでおいてくださいね*

 2.沸いたお湯でポットを温める
  カップとミルクジャグも温めておいてくださいね

  *ティーポット(Tea Pot)は茶葉がよく対流できるような
    胴の丸いポットを選んで下さい

    (もちろん家にある急須でもOKです)

 3.温めたポットに茶葉を入れる
  
  

 4.沸騰したてのお湯をポットに注ぐ

  1人分〈2杯分)として360ccが目安です
 

 5.スプーンで軽くかき回して、茶葉の開くのを促します
  
  (カップに注ぐ前もかき回すと
    紅茶の濃度と味が均一になります)

 6.ティーコージ「お帽子」をかぶせて十分に茶葉が開くまで
   蒸らしてくださいね
  
   紅茶が冷めないようにティーコージは必ずかぶせましょう

 7.ティーストレーナー〈茶こし)でカップに注ぎましょう。

  カップに注ぐ前もスプーンで軽くかき回して紅茶の
  濃度と味を均一にするとムラがなく美味しい紅茶が
  注げます

   * 数人の紅茶を注ぐ場合は味が均一になるように
    少しずつカップに注ぎわけてくださいね

 8.これで美味しい紅茶の出来あがり!

  紅茶の味が濃くなり過ぎたらお湯をさしてお好みの
  味に調整してくださいね
   (カップの方で調整してくださいね)

  *茶摩もお湯指しOKですよ〜

 お・ま・け
 
 お菓子もあると素敵なティータイムがもっと素敵に・・・

 
 *「好きなお菓子」で簡単焼き菓子を紹介してます

 
◆カップでのティーバックでの淹れ方◆

ポイント
1.新鮮な水道水を沸騰するまで沸かします
2.温めたカップに熱湯を注ぐ
3.そっとティーバッグをすべらせて入れる
4.受け皿や皿でフタをして2分間蒸らす
5.ティーバックを取り出したらできあがり
  ティーバックも美味しい紅茶です
お急ぎで時間がない時・短時間で大量の紅茶を淹れたい時などとても便利です
リーフティー同様美味しく淹れれ飲んでください
美味しく淹れれば味がグンと変わりますよ

ティーバッグ1袋で1杯分で蒸らし時間はティーバッグの種類にもよりますが、
最低2分は蒸らして下さい

では、カップでのティーバックの淹れ方を紹介しますね

 1.まず水道の蛇口から新鮮な水道水を入れて
  沸騰するまで沸かしてください

  *本日のティーバッグとカップは選んでおいてくださいね

 2.あらかじめ温めたカップに沸騰したてのお湯を注ぐ
  
  1人分カップ8分目まで注ぎます
  
   *ミルクジャグも温めておいてくださいね*

  

 3.カップにすべらすようにティーバッグをそっと入れる

  ティーバッグは1袋で1杯分です

  *ティーバッグ全体がカップに沈んでいれば美味しく抽出できます

  *ティーバッグを入れてから熱湯を注ぐと、空気が入って
    浮き上がってしまうので先に熱湯を入れてください

 4.受け皿でフタをして2分間くらい蒸らしてください

  ここで十分に美味しい成分が抽出されます

 5.フタをはずしてそっとティーバッグを2〜3回行き来させて
  水色を均一にしてから、ティーバッグを引き上げます

  *スプーンなどでギュッと押さえたり、絞ったりしないでくださいね
   
渋み・苦味が出すぎますので注意しましょう
   
    これで美味しい紅茶のできあがりです

 お・ま・け
 
 やはり!お菓子もあると素敵なティータイムがもっと素敵に・・・

 
 *「好きなお菓子」で簡単焼き菓子を紹介してます

 
◆ポットでのティーバックでの淹れ方◆

ポイントはカップと同じです

1.新鮮な水道水を沸騰するまで沸かしす

2.温めたポットに熱湯を注ぎます
 (カップとミルクジャグも温めておいてくださいね)

3.そっとティーバッグをすべらせて入れる

4.ティーコージーをして2分間蒸らす

5.ティーバックを左右にそっと振り水色を均一にしてから、取り出したらできあがり

ティーバッグは1袋で1杯分で
すので人数分入れてください。
お湯の量はカップのときより少し多めでもよいので1袋で180cc〜200ccが目安です
蒸らし時間は最低でも2分間は蒸らしてください

 
◆アイスティー淹れ方◆
   

しっかり淹れた紅茶はアイスティーにするとクリームダウンしますので、なかなか難しいものです・・・
味には全く影響はありませんが、せっかくの紅茶の水色が楽しめませんし、冷やすと香りも出ません

本来紅茶はホットで飲む方が香りがよく美味しく飲めますが、暑いのでアイス・・・という時のために・・・
アイスティーの淹れ方は色々ありますが、茶摩の淹れ方でご紹介します

1.新鮮な水道水を沸騰するまで沸かしす

2.沸いたお湯でポットを温める。

 *ティーポット(Tea Pot)は茶葉がよく対流できるような
    胴の丸いポットを選んで下さい。 (もちろん家にある急須でもOKです)

.
3.温めたポットに茶葉を入れる

 ”ポットのための1杯分”をお忘れなく・・・
  (少し多めに入れても良い)
   
4.沸騰したてのお湯をポットに注ぐ

 1人分〈2杯分)として360ccが目安ですが、アイスティーですので少なめに注いでください

5.スプーンで軽くかき回して、茶葉の開くのを促します
 (グラスに注ぐ前もかき回すと紅茶の濃度と味が均一になります)

6.十分に茶葉が開くまで蒸らしてくださいね

7.ティーストレーナー〈茶こし)で注ぐ
 茶摩は氷を沢山入れたグラスにお客様に注いでいただきます
 

グラスに沢山氷を入れて、注ぎます

紅茶の種類によってクリームダウンするまでの時間が違います
濃いミルクティー向けの紅茶だと結構はやくクリームダウンします