堀江氏のお話を聞いたり、本を読んでいるといつも繰り返し同じ事を一貫しておっしゃっています。
それがティーハウス・ムジカにそのまま反映されているなぁーってお店に行くたびに羨ましく思います。
それぞれ好きな紅茶を飲みながらゆっくりと話をするお客さんたち・・・
ポットで淹れられたたっぷりの紅茶と人と人とのコミュニケーション、そこから生まれる「茶縁」
そこには缶紅茶ではもてない温かい空間が生まれています。
  
堀江氏は最近の缶紅茶ブームやブランドや資格主義に
「紅茶はもっとシンプルなもの、自分のスタイルに
あった好きな茶葉(紅茶)を 選び、温めたポットとカップを使い、沸騰したてのお湯をそそぎ、適度に
蒸らしたら出来上がり、砂時計なんていらへん、そしてミルクもスーパーで売ってる3.6牛乳で充分。
日常生活で楽しむ飲み物やのに資格や基準は関係ない」なんておっしゃってますが、
まさにその通りやなぁ〜って思います。
紅茶を楽しむこと、美味しく味わうこと、それは決してむずかしいことでなく、日常生活の中での
とても簡単なことだということに気づいていない方がいますよね・・・

ただし、おいしい紅茶を飲むためにはポットで淹れて蒸らす少しの手間と時間を必要としますけどね。

この前もホームページの取材に伺った時、堀江氏は「わざとホームページは作ってないんです」とおっしゃって
ましたが、ムジカティーに来られるお客様とのコミュニケーション、「茶縁」を大切にされているのを本当に
つくづく感じました!!

その時も子供ちゃんを抱っこされてて、子供ちゃんも堀江氏に甘えてて・・・聞いたところ週に2〜3回くらい
お母さんと一緒に来てはるそうで、こんな小さな時からムジカティーのお客様なんて・・・
まわりを見渡すと、きっと昔からの常連さんだろうなぁ〜って感じの年配のお客さんが普通にお茶を楽しむ姿が
自然な雰囲気で、いつか茶摩もこんな風になりたいなぁと 実感したのです。

もちろん茶葉を買っていかれる方も大勢いて、日常的紅茶を
楽しんでいる人が集まってきているようです。
堀江氏がよく引用されている言葉に

CHA(チャ)とは
C・・・Communication (お茶を通してのふれあい)
H・・・Hospitality (お茶でもてなす)
A・・・Association (お茶を通して仲間になる)

本当にムジカティーにはそれがそのまま息づいています。

紅茶好きな茶摩としても、自然とおいしい紅茶とつきあって
いける人が増えていってくれる事を願っています。

堀江氏が開店当時からのティーハウスムジカの理想として
書かれたメッセージを紹介しておきます。

★小さな常連さん★
 
 

ティー・ハウスとは・・・

紅茶に関してあらゆる努力を惜しみません。勿論紅茶以外のことにも・・・
私達はティー・ハウスの店内をドラマの舞台のように考えております。
朝10時に幕が上がり、夜の8時に(現在は10時)に幕が下りるまで、よい紅茶と、お客様である
あなたと私達のいずれかが欠けても、ドラマを始めることが出来ないのです。
時には、私達と紅茶とあなただけの静かな場面もあり、また大変混雑して少し賑やかすぎる
場面もあり、何かと行き届かない点があるかと存じます。静かな場面であれ、賑やかな場面であれ、
あなたはドラマの中の重要な人物です。
私達は常に紅茶をゆっくりとした気分で楽しんでいただきたいと思います。

幸いな事に、私達は大変よいお客様にめぐまれております。あとはよりよい品質の紅茶と私達の
提供する態度ですばらしいドラマが広がります。
もしあなたが静かな場面を望まれるなら、あなたがティー・ハウスで過ごした時間の事、又紅茶の事を、
時には内緒にしておいて下さい。

ティー・ハウス・ムジカは今後も絶対に宣伝はいたしません。
ポットでサーブされた紅茶で、2杯目が「濃く」なりすぎました場合は、熱湯をお持ち致しますから、
ご遠慮なくお申し付け下さい。又アイスが必要な場合もお申し付け下さい。




 

 紅茶というもの、自分の好みの葉っぱを買ってきて、まずその葉の形状を見て確認し、
 熱湯を注いで、その水色(スイショク)、芳香を楽しむ。飲めば、口中がきゅっと引き締まる
 ような爽快な渋みと果実や花のような甘味を満喫し、最後にぱっと開ききった茶ガラを確認する。
 こういうプロセスを通して初めて紅茶が堪能できるわけです。
 なのに缶紅茶はどうか。お茶の葉っぱなんて見ることができないし、茶ガラもない。
 色、香り、味は人工的にいくらでもつくり出せる。となれば、どうもこれはホンモノのお茶と言えない。

 物事には初めと終わりが大切であると言いますが、紅茶も同様、初め(茶葉の形状)と
 終わり(茶ガラ)を見極めることが大切なわけです。
 やはり紅茶は葉っぱからきちんとポットで飲んでほしいものです。   
                                    
                           (紅茶とじょうずにつきあう法:堀江氏より)

 

ちゃんとポットで淹られたお茶

   
インダストリアルティー
  美味しくなおかつ地球にやさしいお茶習慣をこころざしたいですね。
                              (ポイ捨てはやめましょうネ・・・・)