◆茶摘みから紅茶まで◆

私達が日々美味しく飲んでいる紅茶の製造工程をご紹介します。
生葉が紅茶になるには、茶葉が育つまでの期間、 茶摘み〜紅茶になるまで、
多くの人々の手間隙がかけられています。

大切に育てられ、作られた紅茶です。
これから紅茶を飲む時は今まで以上に紅茶の形状・香り・水色・味・茶殻まで
楽しみ、美味しく飲みたいと思いました。

 摘採(テキサイ)
 (茶摘チャツミ)
  「一芯二葉摘」・「上葉摘」と言われる摘み方で、育った茶葉でなく
開ききっていない新芽1つとその下の若葉2枚だけを摘みとります。


茶摘はインド・スリランカなどは完全に手作業で摘まれます。
10Kgの紅茶を作るのに40Kgの茶葉が必要なのです。
一人1日平均20Kgのお茶が摘まれます・・・とても大変な作業です。
計量(ケイリョウ)
  摘まれた茶葉は、計量されて賃金が支払われます

◆紅茶は1〜5の伝統的製法(オーソドックス製法)で作られます◆
 1.萎凋(イチョウ)
   Withering
  生葉の水分を約半分にするように萎凋室で温風により
萎らせます。

 2.揉捻(ジュウネン)
   Rolling

  ローラーで萎凋した生葉の組織や細胞を砕き、揉んでよじり、
茶汁を絞り出し、酸化酵素でタンニンなどの発酵を促します。
 3.玉解きと篩い分け
  (タマトキとフルイワケ)
  揉捻で塊になった茶葉をほぐし、熱を冷まし、篩にかけて、
形・サイズを整えます。
 4.発酵
   Fermentation
 

茶葉を平均に拡げ、発酵棚で発酵させる
ここで紅茶特有の香りが生まれ、色が決まります。

 5.乾燥
   Drying
  発酵した茶葉に熱風をあて、乾燥させ、発酵を止めます。

  仕上げ
  形状・大きさを整えて、木茎・ゴミを取り除き、仕上げます。

  ブレンド
 
◆ブレンドはとても重要なポイントです◆
 

紅茶〈ダージリンなど)は単一の茶葉と思っている人が多いと思いますが、
仕上げられた紅茶はティーエキスパートという専門家によって必ずブレンドが行われ、
ここで初めて各ブランドの紅茶として製品化されるのです。

トワイニング・リプトンなど沢山あるブランド(銘柄)も各社の味にブレンドされているんですよ。

◆品質の安定◆
  同じ茶園でも、毎年変わる気候・摘む時期で品質が変わってきます。

  1つの茶園だけでバランスが良いお茶がとれない場合など、同じ地区の何ケ所かの
  茶園の良い部分(水色・香り)をブレンドすることにより、安定した品質を保てます。
  (全く違う地区・国のお茶をブレンドしたのもありますよね・・・)

◆水質に合わせたブレンド◆
  消費国の水質に合うように紅茶をブレンドします。
  紅茶は一般に「軟水」に適していますが、各国により水質は違ってきますので、
  その国の水に合うようにブレンドされます。

  **よくイギリスやフランスのお土産の紅茶を貴重にのんでらっしゃいますが・・・・?
      日本の水で淹れるのですから、日本の紅茶の方が美味しいはずですが・・・**


 ティーテイスティング
  お茶が取引される場合、必ず売り手・買い手の両者で
ティーテイスティングが行われます。

茶葉の形状・味・香り・水色・茶殻の5つのポイントが
鑑定されます。

 オークション
  競売(オークション)にかけられて、取引されます。

 積荷・出荷
 

木箱(チェスト)に詰められて、船積みされ、それぞれの
消費国へ送られてゆきます。