こちらのページは2006.7より[Chma's Tea]へ移動し、少し詳しく説明していますので見てくださいね
(重複しますが、こちらのページも残します) 2006.8



 


 
茶摩の紅茶は堂島のムジカティー

(MUSICA TEA)のものがほとんどです。

私と紅茶の付き合いは意外と古く幼少の頃からなんです。(”お茶好き家族?”参照)
父母が昔洋服の縫製工場をしていた時、住み込みで働くお姉さん達が大勢いたので、一日のうち
何度もあるお茶の時間に飲んでいた紅茶は知らず知らずにも
茶葉を大きな”急須”で入れて飲んでいたそうです。
もちろん”急須”は温めたりせずに、日本茶の(高級茶ではない)のような淹れ方ですので、今のように味は
良くなかったんだろうと思います。

家族だけのティータイムも妹がコーヒーが飲めないという事もあり、もっぱら紅茶か日本茶でした。
母はなぜかリプトンの紅茶(たぶん青缶をよく買っていましたし、しっかり淹れていないとはいえ、
一応ポット(急須)で茶葉を蒸らして淹れ、ミルクと砂糖をたっぷり入れて飲んでいたわけですので、
外の喫茶店などで飲む紅茶はやたら薄くまずいので、いつもコーヒーかジュース・ココアなどを飲んでいました。

私とムジカの出会いは学生の頃友人と堂島のレコード店に寄った帰りがけなんとなく入ったのが
移転前の地下にあったムジカティーでした。
紅茶に沢山の種類があるのも知らなかったので、何を注文したかは覚えていませんが、
紅茶が専門でポットオブティーというスタイルとアジアンちっくな雰囲気の中、素敵な音楽が流れていて
お客さんが沢山いても何故かゆっくり落ち着けるお店だった事を覚えています。

友人は一緒に行った時に思い出したそうですが、もっと以前(子供の頃)に父親に連れられて
よく来ていたそうです。私よりもずっとムジカティーの先輩ですよね・・・
(お父さんがムジカファンだったそうですよ)

それからは年に何度か(数えれる程ですが)堂島へ行くたびにムジカティーに寄り、
ダージリンやアッサムの茶葉を買って帰って家でも飲んでいました。

OLになってから紅茶ブームがやって来て、街でもちらほらポットオブティーで出す店が増えましたが、
ポットオブティーなのに茶葉が入ってなかったり、”ロイヤルミルクティー”なんて名前のついた
ミルクティーが流行したり・・・
本当に美味しい紅茶が飲めるお店が少ないので、やはり外では紅茶以外を注文する事が多かったです。

妹が会社を退職したのを機にアンティークや中世(ヨーロッパ)的なものが好きだった事から、
そんな雰囲気の中で美味しい紅茶が飲めるお店をしようと決め、早速友人に紹介してもらい、
(あつかましくも) ムジカティーのオーナー堀江敏樹氏を訪ねました。

ちょうどその頃「紅茶教室」の講師をなさっているとのことで、早速入会しました。
初日はエルメスのティーカップ柄のネクタイをされていたのがとてもキュートでした。
会は色々な紅茶の試飲をしたり、茶葉の製造法を教わったり、とても楽しかった半年間でした。
その時にさまざまな季節のお茶があったりクオリティーシーズンによって、同じ銘柄のお茶でも
違いがある事を知ったり、なによりも堀江先生の紅茶に対する愛情に、茶摩の紅茶は絶対ムジカティー
って決めていました。

お店を始めてから色々なお茶を毎日何杯も飲むようになって早いもので6年・・・・
最近やっと気分やその日のお菓子で紅茶を選べるようになって来ました。
もちろん苦手な紅茶・大好きな紅茶もあります。
でも飲めば飲むほど”紅茶って美味しい”って思います。
最近ダージリンのファーストフラッシュやセカンドフラッシュ。ウヴァ、アッサムなど季節ごとに何種類かの
茶園から入荷されているので、妹と2人でテイスティングまがいのお茶会を催しています。

ムジカティーは日本の紅茶の基本だと信じていますので、皆さんにもムジカティーの紅茶をもっと
知ってほしいし、紅茶は飲めば飲むほど親しみ深く、素晴らしい飲み物だとわかってもらえると思います。
そして、堀江氏のおっしゃっているように紅茶を通して”茶縁”が広がっていければと茶摩も願っています。

堂島で紅茶を飲むならムジカティー・・・

天満で紅茶を飲む時は茶摩で・・・と言われる日がいつか来るでしょうか・・・・・?

そこで茶摩の紅茶の堂島ムジカティーをご紹介します。

 


  1952年大阪の堂島に「ムジカ喫茶室」として創業
1969年日本で初めてティーハウスとして改装し、
     「ティーハウス・ムジカ」とする
1981年〜堂島グランドビル地下で営業
1999年 現在のアクア堂島ビルフォンタナ3Fに移転

Tea House MUSICA
営業時間:10:00AM〜10:00PM(日祝休み)
TEL:06-6345-5414

MUSICA TEA SHOP
営業時間:10:00AM〜9:00PM(日祝休み)
TEL:06-6344-6496

住所:大阪市北区堂島浜1-4-4
     アクア堂島ビルフォンタナ3F

Tea House MUSICA KOBE
神戸市中央区三宮町3-9-2-2F〈不定休)
TEL:078-333-4445

 
ムジカのパンフレットには紅茶(商品)の説明や
おいしい紅茶の淹れ方が紹介されています。
あいさつ文は堀江氏のエコロジー&紅茶への
愛情がうかがわれます。
 

プロフィール
堀江敏樹(ほりえ としき)氏
1936年生まれ。神戸市在住紅茶研究家。
有限会社ムジカティー代表取締役。
ティーハウス・ムジカ経営。
辻学園講師及び日本調理師専門学校講師。
趣味は華道(正光未生流)と音楽鑑賞
(主にクラッシックとジャズ)。
著書に「紅茶の本」「紅茶で遊ぶ観る考える」
「カルカッタのチャイ屋さん」「紅茶屋のぶつぶつ」がある。
(南船北馬舎より発行)

日々紅茶普及のために努力されている堀江先生
この日は写真を撮らせてくださいとお願いしたら
髪をセットしてポーズをとってくださいました。
ご協力ありがとうございました! 
 
 
 
←アクア堂島ビルフォンタナ館の入り口
 の看板には可愛い"小鳥”が
 とまっていました・・・ 
 
年末最終日のムジカティー→
とても賑やかでしたがみなさん
ゆっくりお茶をされていました。

 
 
 
↑テーブルの上にはこんな
  メッセージカードが灰皿の
  上に立ててありました

  茶摩もいずれは・・・・
 
 
 ぎっしりと並べられた色んな国や銘柄の紅茶缶、中にはアンティークや貴重なものも・・・
さすが老舗です・・・→
 
 この日はオータムナルダージリン
  (バラスン茶園)とケーキを
  いただきました
 
 
 ↑ムジカティーへの入り口
 
 
  入り口の横にある紅茶の販売所(SHOP)には茶葉のほかにティーコージ・ティーストレーナー・
ポットetc.色々な紅茶に関するグッズが販売されています

ショップには堀江氏自らが接客されていて、茶葉を買いに来るお客様たちと気さくに会話をされていました。
やはり日常の紅茶を買いに来られる方が多いようです。
 
     
 *お忙しい中、お話ししていただいたり、資料をくださったり写真撮影にもご協力してくださり
   本当にありがとうございました。



 
 「Cafe tous les jours」 (カフェ トゥ レ ジュール)

  ムジカティーの奥にはおいしいイタリアン&ワインが楽しめるお店
  「 カフェ トゥ レ ジュール」があります。
 
 ムジカティーと同じく堂島の地下にあった時からおじゃましています。
 当時はOLだったので友達と行ってましたが、今は茶摩と定休日が
 同じなのでなかなか行けないのでちょっとかなしいです・・・
 
 シンプルで広い店内はゆったりと落ち着きます。
 ピアノがあって色々な演奏会などを催されます。
 これもちょっとうらやましい〜
 
 
   ←オーナーの堀江ゆうま氏 

茶摩にも時々茶葉を持ってきて
下さいます。
ありがとうございます。

茶摩の”大ちゃん”がお気に入り?
可愛い”みかんちゃん”(猫)は
元気ですか?
 ランチにうかがいました。
  パスタのランチ美味しかったです★
 

 

堀江氏のお話を聞いたり、本を読んでいるといつも繰り返し同じ事を一貫しておっしゃっています。
それがティーハウス・ムジカにそのまま反映されているなぁーってお店に行くたびに羨ましく思います。
それぞれ好きな紅茶を飲みながらゆっくりと話をするお客さんたち・・・
ポットで淹れられたたっぷりの紅茶と人と人とのコミュニケーション、そこから生まれる「茶縁」
そこには缶紅茶ではもてない温かい空間が生まれています。
  
堀江氏は最近の缶紅茶ブームやブランドや資格主義に
「紅茶はもっとシンプルなもの、自分のスタイルに
あった好きな茶葉(紅茶)を 選び、温めたポットとカップを使い、沸騰したてのお湯をそそぎ、適度に
蒸らしたら出来上がり、砂時計なんていらへん、そしてミルクもスーパーで売ってる3.6牛乳で充分。
日常生活で楽しむ飲み物やのに資格や基準は関係ない」なんておっしゃってますが、
まさにその通りやなぁ〜って思います。
紅茶を楽しむこと、美味しく味わうこと、それは決してむずかしいことでなく、日常生活の中での
とても簡単なことだということに気づいていない方がいますよね・・・

ただし、おいしい紅茶を飲むためにはポットで淹れて蒸らす少しの手間と時間を必要としますけどね。

この前もホームページの取材に伺った時、堀江氏は「わざとホームページは作ってないんです」とおっしゃって
ましたが、ムジカティーに来られるお客様とのコミュニケーション、「茶縁」を大切にされているのを本当に
つくづく感じました!!

その時も子供ちゃんを抱っこされてて、子供ちゃんも堀江氏に甘えてて・・・聞いたところ週に2〜3回くらい
お母さんと一緒に来てはるそうで、こんな小さな時からムジカティーのお客様なんて・・・
まわりを見渡すと、きっと昔からの常連さんだろうなぁ〜って感じの年配のお客さんが普通にお茶を楽しむ姿が
自然な雰囲気で、いつか茶摩もこんな風になりたいなぁと 実感したのです。

もちろん茶葉を買っていかれる方も大勢いて、日常的紅茶を
楽しんでいる人が集まってきているようです。
堀江氏がよく引用されている言葉に

CHA(チャ)とは
C・・・Communication (お茶を通してのふれあい)
H・・・Hospitality (お茶でもてなす)
A・・・Association (お茶を通して仲間になる)

本当にムジカティーにはそれがそのまま息づいています。

紅茶好きな茶摩としても、自然とおいしい紅茶とつきあって
いける人が増えていってくれる事を願っています。

最後に堀江氏が開店当時からのティーハウスムジカの理想として
書かれたメッセージを紹介しておきます。

★小さな常連さん★
 
 

ティー・ハウスとは・・・

紅茶に関してあらゆる努力を惜しみません。勿論紅茶以外のことにも・・・
私達はティー・ハウスの店内をドラマの舞台のように考えております。
朝10時に幕が上がり、夜の8時に(現在は10時)に幕が下りるまで、よい紅茶と、お客様である
あなたと私達のいずれかが欠けても、ドラマを始めることが出来ないのです。
時には、私達と紅茶とあなただけの静かな場面もあり、また大変混雑して少し賑やかすぎる
場面もあり、何かと行き届かない点があるかと存じます。静かな場面であれ、賑やかな場面であれ、
あなたはドラマの中の重要な人物です。
私達は常に紅茶をゆっくりとした気分で楽しんでいただきたいと思います。

幸いな事に、私達は大変よいお客様にめぐまれております。あとはよりよい品質の紅茶と私達の
提供する態度ですばらしいドラマが広がります。
もしあなたが静かな場面を望まれるなら、あなたがティー・ハウスで過ごした時間の事、又紅茶の事を、
時には内緒にしておいて下さい。

ティー・ハウス・ムジカは今後も絶対に宣伝はいたしません。
ポットでサーブされた紅茶で、2杯目が「濃く」なりすぎました場合は、熱湯をお持ち致しますから、
ご遠慮なくお申し付け下さい。又アイスが必要な場合もお申し付け下さい。



 

紅茶というもの、自分の好みの葉っぱを買ってきて、まずその葉の形状を見て確認し、
熱湯を注いで、その水色(スイショク)、芳香を楽しむ。飲めば、口中がきゅっと引き締まる
ような爽快な渋みと果実や花のような甘味を満喫し、最後にぱっと開ききった茶ガラを確認する。
こういうプロセスを通して初めて紅茶が堪能できるわけです。
なのに缶紅茶はどうか。お茶の葉っぱなんて見ることができないし、茶ガラもない。
色、香り、味は人工的にいくらでもつくり出せる。となれば、どうもこれはホンモノのお茶と言えない。

物事には初めと終わりが大切であると言いますが、紅茶も同様、初め(茶葉の形状)と
終わり(茶ガラ)を見極めることが大切なわけです。
やはり紅茶は葉っぱからきちんとポットで飲んでほしいものです。   
                                    
                           (紅茶とじょうずにつきあう法:堀江氏より)

 

ちゃんとポットで淹られたお茶

   
インダストリアルティー
  美味しくなおかつ地球にやさしいお茶習慣をこころざしたいですね。
                              (ポイ捨てはやめましょう・・・・)